• 治療
  • 整形外科

CBT法(cortical bone trajectory)(村山医療センター)

実施施設
  • 独立行政法人 国立病院機構 村山医療センター
施設詳細
プログラム名
CBT法(cortical bone trajectory)(村山医療センター)
ジャンル
  • 治療:関節痛
  • 整形外科:脊椎
プログラム概要
筋肉に優しい腰椎後方固定術です。術中X線透視を使用し、内側から外側に、尾側から頭側に向けて皮質骨(骨の固い部分)にスクリューを刺入します。技術的には非常に高度ですが、出血は少なく術後の痛みも軽度な患者さんに優しい手術を提供します。

腰椎の不安定性があり、しびれや痛み、麻痺が出現した病態が対象です。腰部椎間板ヘルニア、不安定性を伴う腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などが対象です。

病変の範囲により異なりますが全身麻酔で腰部後方を縦に5~8cmの切開し、筋肉を剥離して展開します。術中X線透視を使用して皮質骨にスクリューを刺入します。従来法よりも筋肉をはがさず、関節を温存できるため術後の変形を予防し、出血も少なくなります。手術時間は2時間程度、出血は50ml程度です。術後2日間はベッドに寝ていてもらいます。3日目から歩行が可能になります。術後10日で創が落ち着いたら退院になります。直近3年間の腰椎固定術は平均で1年間239件でした。腰椎の手術では完全に症状が消失することはありえません。しびれ、痛みなど麻痺が残ってしまうことはあります。稀ですが、麻痺が悪化することも考えられます。数名の方に術後の感染がおきます。その場合には全身麻酔で再手術が必要になるので入院期間が延びてしまいます。2020年1年間では感染の割合は3.0%でした。
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