ヘルスツーリズム

1.ヘルスツーリズムの歴史と概要

一般に旅行が禁じられていた時代、医療や健康回復・増進という建前が旅行目的になっていました。その後、温泉や海などの自然による医学的効果が注目されるようになり、温泉に加え海浜には治療や保養を目的とする上流階級の人が訪れるようになり、欧州を中心に健康回復・増進を目的とする観光が発達しました。日本では、奈良時代から「湯治」という考えが存在し、江戸時代中期から大衆化していきました。

現在、ヘルスツーリズムとは健康回復・増進とかかわる観光行為をさし、「ニューツーリズム」や「着地型観光」の一つのカテゴリとなっています。

平成18年12月13日に観光立国推進基本法が 成立し、健康増進、ライフスタイルとしての 旅の幕開けとなりました。

2.旅の健康学的効果

これまでの研究結果から、旅に出ることで、「活気がわき、怒りや疲労感、緊張が解ける傾向にある」(NPO法人熊野本宮ら 「ニューツーリズム創出・流通促進事業」実証事業)ことや「自己効力感(セルフエフィカシー)が高まる 傾向がある」(平成19年度国土施策創発調査(浜松就休部会)ヘルスツーリズム研究所調べ)ことがわかっており、ヘルスツーリズムは健康への無関心期にある人を楽しみながら関心期に向上させる手段になれると考えられています。
 

出典:日本健康教育士養成機構「新しい健康教育~理論と事例から学ぶ健康増進への道~」保健同人社 
                             大津一義先生執筆部分より引用改変


3.地域ヘルスケアビジネスとしてのヘルスツーリズム

地域の保健活動推進と地域の健康観光推進とは全く異なる活動であったが、最近では融合する動きが出ており、ヘルスツーリズムが地域のソーシャルキャピタルになることも分かっていています。

4.ヘルスツーリズムに関連する政府の施策など

経済産業省は、国民の健康増進による「医療費削減」、「新たな市場創出」、「雇用の拡大」による経済成長の一石三鳥の効果ができる分野として「健康寿命延伸産業」を2020年までに4兆円の市場規模から10兆円に伸ばす目標を掲げています。

厚生労働省は生活習慣病を効果的に予防することを目的に、糖尿病が疑われる者等を対象として、ホテル、旅館等の宿泊施設や地元観光資源等を活用して保健師、管理栄養士、健康運動指導士等が多職種で連携して提供する新たな保健指導プログラム(スマート・ライフ・スティ)を推進しています。

5.ヘルスツーリズム認証について

消費者が安心してヘルスツーリズムを利用できる環境の整備と市場の発展、関連産業の活性化を図るため、経済産業省主導のもと、ヘルスツーリズムプログラム認証制度を制定しました。

ブログラムの策定・運用が安全に行われていることを必須条件とし、健康と旅の要素を満たすような認証基準となっています。現在運用開始の準備中です。

【提供サービス】

  • ヘルスツーリズムプログラム開発支援
  • モニターツアーサポート
  • ヘルスツーリズム人材教育支援
  • 研究会運営・ワークショップ・協議会設立準備
  • 流通戦略支援
  • 各種調査
    ブランドイメージ調査、モニターツアーアンケート、心理評価、身体評価など
  • 先進地視察支援
  • (ヘルスツーリズム認証取得支援)