私たちジャパン・メディカル&ヘルスツーリズムセンター(JMHC)は、「言語の壁」や「ビザ」などで来日することが困難だった外国人患者様と、日本が有する優れた医療との架け橋になることを目的に発足した、日本最大の旅行会社JTBグループが設立した医療コーディネーターです。
2010年4月の発足以来、海外において日本の医療の情報が少なかったこともあり、日本でどのような健診や治療が可能なのか、または、どのような医療で来日すべきかを悩んでいる外国人患者様に対し、日本の医療機関様と協業し、多言語対応のほか、JTBグループの海外ネットーワークを通じた渡航サービスなど、JTBグループの持つリソースを駆使して、外国人患者からのお問合せ・入院から退院まで、安心・円滑に医療で来日するためのサービスを提供してまいりました。
そのために、外国人患者様にとって日本での治療を受けるために必要な医療滞在ビザの身元保証機関には、観光庁への登録第1号ライセンス(観光庁登録管理NO A-001号)を取得しました。さらに、政府の外郭団体であるMedical Excellence JAPAN(MEJ) への加入に加え、日本国が定めた医療渡航支援企業の認証制度についても第1号ライセンス(認証番号 MEJ-AMTAC-001)を取得しました。
私たちは、医療機関、そして、省庁をはじめとする医療・健康領域の関係諸機関や国内外企業とのアライアンスを通じて、医療・健康増進を目的に来日される人々へ価値あるサービスを提供し、安心・安全に、そして、皆様から信頼をもって選ばれる医療コーディネーターを目指してまいります。
株式会社JTB経営企画チーム
ジャパン・メディカル&ヘルスツーリズムセンター(JMHC)
センター長 松嶋 孝典
海外での医療行為においては、Kumarasamy(2010)らの報告にあったように、感染症の問題も存在します。実際、ニューデリー・メタロ-β- ラクタマーゼ1(NDM-1:New Delhi metallo-beta-lactamase-1)※といった感染症の感染が報告された例もありました。私たちは、こうしたリスクの存在を慎重に受け止めつつ、外国人患者様の受入を推進する日本の医療機関とともに対応し、これからもサービスを提供し続けていきます。
※Kumarasamy, KK. et al. Emergence of a new antibiotic resistance mechanism in India, Pakistan, and the UK: a molecular biological, and epidemiological study.Lancet Infect Dis. 10, 2010, 597-602.