「苦痛がほとんどなく一度の検査で全身を調べることができる」「小さながんも発見することができる」として、近年注目されている検査です。痛みなどの負担が少ないうえ、一度の検査で全身をチェックできます。
<PETによる「がん検診」推進>
1.中高年(特に50歳以上)、2.がんになった近親者がいる、3.喫煙習慣などがんの危険因子がある、
の一つでも当てはまる方を対象に1~2年に1回の受診を推奨しています。PETは万能ではありませんので、
がん検診においては、PET単独よりCTやMRI、超音波検査などを組み合わせて実施するのが確実です。
がんなどの発見に役立つ、優れた画像診断装置です。PET装置にCTの装置がセットになったものです。CTこれまでの検査画像は、臓器の大きさや形状といった「かたち」の異常 から主に病巣をとらえるのに対して、PET画像は「細胞の活動度(代謝)」の違いから 病巣をみつけるもので、PET検査では従来の画像検査ではわからなかった部分もキャッチすることができます。
X線を使って身体の断面を撮影する検査です。体内の様々な病巣を発見することができますが、特に心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変に関しては、優れた描出能が知られています。
強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。様々な病巣を発見することができますが、特に脳や、脊椎、四肢、また子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔に生じた病変に関して優れた描出能が知られています。
被曝の心配がなく、また、脳の中や脊椎など、CTが苦手とする部分の断面画像を撮影することができます。
PET検査でわかる「細胞の活動度(代謝)」の違いとMRI検査でわかる体の臓器や血管の撮影との両方を兼ね備えた検査です。従来では2つの検査を別々に行うことでしか得られなかった検査結果を1回の検査で得ることができます。
上部(胃)内視鏡とは、外から見えない身体の中を、先端にレンズのついた管を差し入れて観察し、場合によっては処置・治療をする医療機器です。上部内視鏡は口(又は鼻)から管を挿入し、主に食道や胃を検査します。下部内視鏡は肛門から管を挿入し、主に大腸を検査します。
内視鏡を使わず、CTを利用した大腸検査です。一般的に内視鏡を使用した際に比べて苦痛が少ないといわれており、前日から検査食を食べる必要がありますが、検査時間も短時間(15分程度)で済みます。
がん腫瘍に対し、重粒子(炭素イオン)線を使った放射線治療です。
放射線の中で電子より重いものを粒子線、ヘリウムイオン線より重いものを重粒子線と呼びます。重粒子線治療とは、この重粒子線(炭素イオン)を活用した放射線治療です。