重粒子(炭素イオン)線を使った放射線治療です。
放射線の中で電子より重いものを粒子線、ヘリウムイオン線より重いものを重粒子線と呼びます。重粒子線治療とは、この重粒子線(炭素イオン)を活用した放射線治療です。
早期から中期のがんに対して行われる治療の一つに外科手術があります。これはがん病巣を直接取り出すため、根治性(完全に治すこと)が高い治療法です。ただし、体の一部を切除するために、部位の形を変え、機能も低下させる可能性があります。
体外からの部位照射で治療する重粒子線治療は、「切らない」治療とも言え、メスによる痛みや体への負担が少ないのも特徴です。従来の放射線治療とも比べても副作用があまりありません。
重粒子線治療では、がん病巣の形や位置(深さ)に合わせた照射ができるため、その他の正常な器官への影響を抑えます。
重粒子線治療ができる医療機関は全国的にも限られています。また、重粒子線治療の詳細について答えられる専門的な知識を持ったスタッフが、多くの医療機関にいるとは必ずしも限りません。
施設によってはも治療の対象となる疾患が異なります。そのため、重粒子線治療専門の相談クリニックである、粒子線がん相談クリニックでの適用可否判断(セカンドオピニオン)を行います。
患者さんの「専門スタッフに相談したい」「セカンドオピニオンが欲しい」などのご要望に応えます。
●以下の対応を行います。
院長紹介
2021年9月現在、日本国内において7箇所の重粒子治療施設があります。
いずれも、治療の適応には条件があり、すべての「がん」が重粒子治療の対象になるわけではなく、 対象となる疾患も、病気や患者さんの健康状態により異なります。